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薬剤師一口メモ 2017/11/10

高齢者は要注意!誤嚥性(ごえんせい)肺炎について 

 食べ物や飲み物、唾液などを飲みこんだとき、通常は口からのどを通って食道へと送られます。この一連の動きを「嚥下」といいます。この際、食道に送られるべき飲食物や唾液が、誤って気管に入ってしまうのが「誤嚥」です。

 通常、誤嚥をした時には「むせる」「咳きこむ」などの咳反射により吐き出そうとしますが、加齢や病気などで咳反射が低下すると吐きだすことができなくなります。口の中には様々な細菌が存在しているので、誤嚥を起こすとその細菌が気管から肺に流れ込み肺炎を引き起こすことがあります。これが「誤嚥性肺炎」です。症状は「発熱・咳・痰」で一般にかぜよりも症状が重く「息苦しさ・胸の痛み」を伴うことがあります。

 嚥下機能が低下しているサインとしては「食事中にむせる・咳きこむ」「食後に声がかすれる」「微熱をくりかえす」などがあります。予防法としてはワクチンの接種、口の中を清潔に保つ、食後は出来るだけ座った姿勢で過ごす、口腔の筋力トレーニング「パタカラ体操」「あいうべ体操」などがあります。