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薬剤師一口メモ 2022/11/10

薬の副作用かな?と思ったら、医師や薬剤師に相談を

薬には病気をし治し軽くする本来の作用と、眠気や便秘等の目的とは異なる作用、いわゆる「副作用」との両面を持っています。「漢方薬は副作用がない」「市販薬はゆるい薬だから大丈夫」という言葉を聞くことがありますが、それは間違いです。

 

副作用が発現する種類 には大きく分けて3つあります。 まず、眠気や便秘、皮膚の内出血など本来の目的でない症状がでてしまうこと。次に、シッブ剤などで起こる光線過敏症。これは通常問題のない量の紫外線が薬と反応して発疹や水ぶくれを起こしてしまうこと。そして最後に、一番気をつけないといけないのはアレルギー反応です。ア ナフィラキシーショックとも言われていす。これは薬の成分に対して身体がアレルギー反応をおこした状態で、症状はじんましん、息苦しさ等が現れ、そして血圧が低下し意識レベルが下がる症状です。微量の薬でも起きるので注意が必要です。

 

アナフィラキシーショックは救急対応が必要な時もありますが、多くの場合は医師や薬剤師にまず相談しましょう。 薬の種類によっては、自己判断で急に薬を飲むのをやめると危険なケースもあります。連絡する時は、「何の薬を、どのくらいの量・期間服用(使用)し、どのような症状が出た」かを説明できるようにしましょう。

 

薬局や、医療機関は薬を使った人からの情報(副作用)を、PMDA(独立法人 医薬品医療機器総合機構)に報告しています。この情報は、国民が薬を安心・安全に使うための情報提供や資料作成などに生かされています。副作用の症状の経過など詳細にお聞きすることがありますが、ぜひご協力ください。

あおば薬局
(みんなの健康 第379号 2022年11・12月合併号 掲載)