一般社団法人 大阪ファルマプラン 民医連

ISO9001

採用情報はこちら

  • 新卒・中途採用
  • レジデント制
  • 奨学金

ブログ

薬剤師一口メモ 2007/02/01

花粉症のくすり

人間の体には、体内に侵入しようとする外敵をやっつけようとする働きがあります。花粉が目に入ったり、鼻から吸い込まれた時、この外敵(異物=花粉)に過敏に反応して起こるアレルギー症状が花粉症です。
4大症状は、「くしゃみ、鼻水、鼻詰まり、目のかゆみ」です。医師の診察を受け、検査・診断をしてもらい、症状にあった治療を受けましょう。
予防的治療としては、アレルギーを抑える薬を飲みます。 花粉が飛び始める2週間程前から花粉シーズン終了迄飲み続けると、症状を軽くする事ができます。

対症療法では、花粉症の原因となる物質(ヒスタミンやロイコトリエン)を抑える薬や、目や鼻の炎症を抑えるステロイド内服薬や点鼻薬等を、症状や重症度等により使い分けて使用します。抗ヒスタミン薬は、主な副作用に眠気・体のだるさ・口渇等がありますが、副作用の少ない薬も開発されています。緑内障、前立腺肥大症、喘息の方は、使用できない薬もあります。ステロイド内服薬は、胃潰瘍、高血圧、糖尿病等の方に使用できない事があります。ステロイド外用剤は、局所の症状に強い効果を示し、全身的な副作用は殆どありません。

なお、薬局で購入できる一般薬には、多くの症状に効くように、いろいろな成分が入っています。気軽に使える利点はありますが、眠気等の副作用には注意しましょう。