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薬剤師一口メモ 2009/09/05

乗り物酔い止めの薬 

私たちの体には、視覚(目)・平衡感覚(耳)からの情報を受けて判断をする「空間識」という働きが備わっています。乗り物に乗るなどの環境では、今まで記憶している感覚情報と一致しないため、空間識に異常を生じて感覚混乱を起こしてしまいます。

その結果、自律神経が刺激を受け、嘔吐、めまいなどの症状が出てしまうのです。

酔い止めの薬の主な成分としては、抗ヒスタミン薬(脳にある吐き気を感じさせる部分を抑える働き)と副交感神経遮断薬(副交感神経の興奮を抑え、めまいや吐き気などを軽減する働き)があります。副作用としては、眠気などがあります。また、緑内障や前立腺肥大の人は症状を悪化させてしまうことがあるため服用を避けて下さい。

予防には、乗り物に乗る30分前に薬を服用した方が良いですが、症状が出てからでもすぐに服用すれば有効です。その他、分からないことがありましたら、薬剤師にご相談ください。