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薬剤師一口メモ 2009/08/21

経口補水療法について

経口補水療法は、日本ではほとんど知られていませんが、海外では、脱水時の使用に普及されています。

脱水症は、真夏の熱中症など暑い季節だけでなく、発熱や下痢、嘔吐などによっても起こります。脱水症を言葉だけでとらえると、体の中の水分が失われただけと思われますが、実は、水だけでなく、電解質というものも失われます。電解質は体を維持していくための大切な成分で、食塩に含まれるナトリウムや塩素、その他マグネシウム、カリウム等があります。

経口補水液には、数種類の電解質とぶどう糖が入っており、その比率がちょうどよいバランスで作られています。ぶどう糖は電解質の中のナトリウムイオンを体に取り込みやすくしています。日本では、スポーツドリンクなどを飲ませることが多いですが、糖が多く、電解質が少ないのでかえって水よりも吸収が悪いという報告もあります。

使い方は、あわてて一度に飲まずに少しずつ時間をかけて飲んでいきます。注意しないといけないことは、何らかの理由で塩分の摂取制限のある人は、医師に相談してから利用して下さい。また経口補水液は、医師や薬剤師の指導が必要という判断から、保険調剤薬局で売られるのが推奨されています。