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福祉用具たより 2009/08/14

「福祉用具学習会」

 先日、パラマウントベッド主催の学習会に参加してきました。

 

 今回の学習会のテーマは「床ずれケア環境の整備」ということで、新商品の紹介とそれを使った床ずれリスクの軽減についての内容でした。

 

 床ずれ発生箇所では圧倒的に多いのは臀部付近です。それは仙骨等の突起した骨が多く存在すると共に、臥床時間の短縮のためにはベッドの背上げ機能の使用は不可欠であり、その際に腰~臀部に掛けてほぼ全体重が掛かってしまうからです。(※臥床時間が長時間になると、腎機能や筋力が著しく低下します…)

 

 背上げを行うことの目的は骨盤を起こすことで、それにより上半身が曲がり易くなり圧迫軽減やズレ軽減に繋がります。その際に発生する体圧分散のリスクを軽減するための物がマットレスです。

 

 今回の商品紹介ではマットレス内部に水が入っていて、背上げ時にその水が全て臀部部分に集まるようになっていました。これまでの商品は、マットレス全体で体圧を分散するという発想が大半でしたが、こうしたアプローチは非常に面白いなと感じました。

 

 ただ、あくまで防止がメインです。一旦床ずれが発生してしまうとエアマット使用になる場合が多く、また回復には相当の時間がかかります。そうなると完全に「医療」の問題になってきます。

 

 「用具」を扱う立場から少しでも床ずれリスクを減らして行きたいと常々思ってますが、今後こうした新たに登場する高機能マットレスに対する知識は絶対に必要だなと痛感しています…