「医療費控除をご存じですか?」のチラシを配布しています
大阪ファルマプランでは、「社会的処方」の取り組みとして、今年1月~2月にかけて「医療費控除をご存じですか?」のチラシを、薬局や在宅療養の患者さんや利用者さんにお配りをしています。
私たちはHPHに加盟する事業所として、日常の処方箋調剤や介護サービスに加えて、「健康の社会的決定要因(SDH)」にも目を向けて取り組んでいます。
「健康の社会的決定要因(SDH)とは、その人の生まれ育った環境や仕事などによって、その人の健康に直接的な影響が及ぼされるということです。
医療者は、単に患者さんの病気だけ注目するのではなく、患者さんを取り巻く環境まで目配せして医療を行うことが重要とされています。
そのなかで、医学的な治療やお薬の処方だけではなく、社会資源としての国や自治体のさまざまな制度などをお知らせすることを「社会的処方」と言われ、近年注目されています。
最近では薬価の高いお薬が多いなか、糖尿病でインスリンなどの注射薬を処方される方では、薬局でのお支払いは1回1万円を超えることも少なくありません。医療機関と薬局での合計で、年間10万円を超える方もたくさんおられます。
日本では、年間10万円を超える医療費がかかった方について「医療費控除」という制度がありますが、必ずしも十分知られてはいません。
また、2018年1月からは、一部の一般用医薬品(OTC)を年間1万2千円以上を購入された場合でも控除の対象となっていますが、これもあまり周知されていません。
それらについて、お知らせするチラシを作成し、配布させていただいております。
これらに該当される方は、積極的に医療費控除の申告をされることをお勧めいたします。
大阪ファルマプラン 理事長 廣田憲威