薬剤師一口メモ
2008/11/19
片頭痛について
頭痛には大きく分けて片頭痛・緊張性頭痛・群発性頭痛の三つがありますが、今回は、片頭痛について書きます。
片頭痛の特徴は、発作的(週二回~月一回程度)で、痛みは数時間続き、多くは片側の痛みのみで、ズキンズキンという脈を打つ強いもの。悪心・嘔吐を伴い、光や音に対して過敏に反応することがあります。前兆として、ギザギザした光が見えたり、視野の半分が見えにくくなることがあります。
治療は、発作が起こった時に、早く頭痛を鎮める鎮痛剤。それ以外に、トリプタン製剤(ゾーミックなど)などがあります。これには、内服薬や点鼻薬・注射があり、片頭痛の原因でもある血管の拡張と炎症を鎮めます。発作が起こったらなるべく早期に使用しましょう。一回の内服(使用)後、二時間は間隔をあけることや、一日の服用(使用)量が決まっているので、服用指示を守り、過剰に連用することは避けて下さい。また、片頭痛の起こる回数が多い方は、予防薬を使用します。予防薬にはカルシウム拮抗薬、βブロッカー、抗うつ剤などがあります。予防薬の目的は、発作の回数を減らし、頭痛の程度を軽くすることにあります。
薬の使い方など、ご質問がありましたら、薬剤師にお尋ねください。