薬剤師一口メモ
2008/09/01
あせも(汗疹)の話
あせも(汗疹)は、汗の出口がほこりやあかで塞がれて、汗がうまく皮膚表面に出ないことから起こります。頭や額、首のまわりなど汗の多いところに見られます。皮膚と同じ色のあせも(水晶様汗疹)の場合は痒みはなく、数日で自然に治ります。炎症を起こし赤くなるあせも(紅色汗疹)は熱感や痒みがあり、ひどくなると湿疹と区別が難しくなります。掻くことで二次感染が起こることもあります。
予防のポイントは、身体を涼しく保つ、頻繁に汗を拭き取る、洗い流す、吸汗性のよい衣服(綿素材等)を身に着ける等です。
水晶様汗疹は特に治療はしませんが、改善しなければ収斂作用のあるカラミンローションを使用することがあります。紅色汗疹は痒み止めの抗ヒスタミン剤やステロイド外用剤などが用いられます。二次感染を起している場合には抗生物質も用いられます。
自分では判断ができない場合は専門の医師に相談することをお勧めします。