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薬剤師一口メモ 2014/09/24

タバコと薬の関係

タバコの煙の中には、約4000種類以上の化学物質が含まれています。その中に、薬の効きめを弱めてしまう物質が含まれていることをご存知でしょうか?

 タバコの煙に含まれるベンゾピレンなどの多環芳香族炭化水素という有害物質は、肝臓に存在する薬を分解する酵素の働きを強め、薬を早く分解してしまいます。

 例えば、喘息の薬であるテオフィリン(商品名:テオドールなど)は、タバコの影響を受けるといわれています。また、有害物質の一つであるニコチンの作用により、血圧や血糖値などのコントロールが悪くなるため、薬の必要量が増えてしまうことにもなります。

 言い換えると、タバコの影響を受ける薬を飲んでいる方が禁煙をすると、薬の作用が強く現れてしまうことがあります。そのような場合は、薬を減量するなどの対応が必要になります。

 喫煙量や個人差にもよりますが、何か薬を飲んでいる方が禁煙をする場合は、事前に医師や薬剤師に相談してください。