薬剤師一口メモ
2023/06/07
飲み合わせにご注意を!
お医者さんでもらう薬だけではありません。
お薬には飲み合わせが悪いものがあります。「血圧のお薬とグレープフルーツジュース」や、「睡眠導入剤とアルコール」などがありますが、今回は一例として「抗菌薬と酸化マグネシウム」について紹介します。
一部の抗菌薬(例:レボフロキサシンやミノマイシンなど)は、便秘薬や胃薬として用いる酸化マグネシウム(商品名:マグミットなど)や鉄剤と一緒に飲むと、強く結びつきすぎて体に吸収されにくくなり、効果が減ってしまいます。約2時間ずらして服用することで影響が少なくなります。ほかにも抗アレルギー剤のフェキソフェナジン(商品名:アレグラなど)なども同様の注意が必要な薬です。
市販の胃薬に含まれているアルミニウムなども同じような影響がありますので、注意が必要です。また、健康食品にも栄養機能食品として鉄分やマグネシウムなどを多く含むものがあります。
服用している市販薬や健康食品の飲み合わせが気になりましたら、かかりつけの薬局の薬剤師にご相談ください。
あおぞら薬局三国店
(健康の友2023年6月号)