薬剤師一口メモ
2007/11/01
風邪について
一般に「風邪」と呼んでいますが、正確には「風邪症候群」といい、気道の炎症によるさまざまな症状の総称です。風邪の原因は、ほとんどの場合がウイルスです。インフルエンザもウイルスが原因ですが、症状はまったく違います。
風邪にかかると、糖尿病、心臓疾患、肺疾患、腎臓疾患などの「生活習慣病」の人は重症化しやすいです。風邪から体調を崩し、肺炎、中耳炎、急性扁桃炎、急性腎盂炎、脳症などさまざまな合併症を起こすことがあります。「風邪は万病のもと」といわれる所以です。
風邪をひかないためにまず予防はうがい・手洗いが基本です。風邪のウイルスは感染力が強いです。家に帰ったらまずうがい・手洗いを忘れないでください。
風邪薬は、風邪そのものを治すものではなく、風邪の諸症状を緩和するためのものです。用法・用量は必ず守ってください。早く治したいからといって用量以上に服用すると、思わぬ副作用を招くこともあります。何日かたってもよくならない場合はすみやかに受診してください。