薬剤師一口メモ
2022/08/10
口内炎について
口内炎には種類があることをご存じでしょうか?
最も多いのが、「アフタ性口内炎」です。原因ははっきり分かっていませんが、ストレスや疲れによる免疫力の低下が考えられています。
「カタル性口内炎」は頬の内側を噛んでしまった際の細菌の繁殖や入れ歯の接触など、物理的刺激によって起こります。
ウイルスや細菌増殖が原因となるのは「ウイルス性口内炎」です。「アレルギー性口内炎」や喫煙習慣による「ニコチン性口内炎」もあります。
口内炎が起こったら、症状に応じた早めの対策が必要です。まずは、食生活や睡眠など生活環境を整えましょう。口内炎の緩和にはビタミンB群が特に効果的です。ビタミンB群を意識したバランスの良い食事を心がけましょう。
口内炎の薬には、飲み薬、パッチ、軟膏、スプレー等があります。部位や範囲に合わせて使用してください。症状が口の中全体もしくは唇、口周辺へも広がっている場合や症状が2週間以上続いている場合は、他の病気の一症状の可能性があるので、耳鼻咽喉科や歯科、口腔外科の受診をお勧めします。
口は外部からの刺激を受ける健康のバロメーターです。口内炎が起こったら普段の生活を見直すきっかけにしてみましょう。
そよかぜ薬局
(健康の友2022年8月号)