薬剤師一口メモ
2007/05/01
お薬が体の外にでていくまで
食べ物は胃や腸で消化されて栄養として吸収されて毎日生きていくエネルギーになります。不要なものは排泄されます。お薬も(特にのみ薬)も胃や腸から吸収されて効果をあらわして外にでていきます。
お薬が外に出て行くとき、特に重要な働きをするのが肝臓と腎臓です。肝臓は多くの薬を外に出しやすくするように無害な形に分解し、腎臓は不要なものを尿として出していきます。
さて、もしこの肝臓や腎臓がとても悪くなっていたらどうなるでしょうか?お薬が分解されにくくなったり外に出にくくなったりして、からだの中に残ることになります。お薬の量も一定以上に多くなりすぎると、副作用などの害作用を起こしやすくなってしまいます。このため薬の量を調節したり変更したりする必要があります。
肝臓・腎臓がとても悪いといわれた人は、薬の量の調節が必要かもしれないので、医療機関には必ず知らせておくことをおすすめします。