薬剤師一口メモ
2009/11/15
インフルエンザのときの解熱剤の使用に注意
インフルエンザのときの解熱剤の使用に注意
発熱は細菌やウィルスなどから体をまもる、大切な防御機能のひとつです。
解熱剤、鎮痛剤を使用すると、熱や、痛みは一時的に和らぎますが、
体を守る免疫反応も抑えてしまい、インフルエンザを悪化させ、脳炎などを
起こさせる可能性もあります。
調査ではアセトアミノフェン以外の解熱剤をインフルエンザに使用すると
急性脳症の起きる可能性が高まると言われています。インフルエンザの高熱には
アセトアミノフェンが基本です。
実際に解熱剤を使うときの注意は?
解熱剤は体温を下げるだけで病気そのものを治すものではありません。
しかしとくに小児や、高齢者などでは高熱状態が続くと体力を消費してしまいます。
解熱剤で一時的に熱を下げ、体力の消耗を防ぎ回復を助けることが大事な場合もあります。
インフルエンザにかかったら、十分な休養と栄養、水分摂取、体を温め、熱が出てきたらわきの下や、首の後ろなどを冷やすなどの手当てをして下さい。
さらに様子を見て、高熱のときは大人も子供もアセトアミノフェンを使用します。
解熱剤は頓服で一度服用したら、熱が下がらないからと
何度も服用せず、5~6時間は空けてください。