第10回褥瘡学会に参加しました。
8/29(金)~30(土)、神戸で開催された、第10回褥瘡学会に参加しました。
今回のテーマは「褥瘡医療の発展を在宅に」でした。
創部アセスメントツールであるDESIGN評価方法の変更に着手され、大きな期待が寄せられていました。しかし、実際にはまだ試験期間中とのことで、現場での利用は、来年初旬くらいの見通しです。
2005年に、「在宅褥瘡予防・管理対策委員会」が設置され、今年は、褥瘡学会より、ガイドラインにもとづいて作成された “在宅褥瘡ガイドブック“ が発刊されたり、在宅褥瘡ネットワークセミナーが開催されたり、在宅褥瘡医療師制度の認定が始まるなど、積極的に在宅における治療対策が取り組まれてきました。
あおぞら薬局では、医師の依頼に基づき薬剤の居宅療養指導訪問をおこなっているので、在宅との地域連携に関する発表を中心に聞いてきました。それぞれの症例は、病院やクリニック、訪問看護ステーションからの発表が多かったです。
入院治療から在宅療養になるにあたり、医師・訪問看護師・薬剤師・ケアマネージャー・ヘルパー・福祉用具レンタル事業所・デイケアのような通所サービス事業所など、多くの方々がかかわることとなります。他職種連携、他職種協働、そして治療に積極的になってもらうため、患者と介護者教育の重要性を改めて感じました。もちろん、患者様本人や介護者の意思や生活環境が第一優先となり、それに沿った治療になるわけですから、手間暇はかかりますが、安全・安心の医療を提供するため、職種を越えた地域連携が必要だと感じました。
薬剤師として外用剤や被覆剤の知識だけでなく、社会的資源の活用や地域のネットワークを活かした情報提供も必要です。褥瘡がある患者様宅への訪問は、デジカメで写真を撮って評価しておりますが、必要に応じて、医師や処置する訪問看護師と同行する必要もあります。さらにもう一歩踏み込んで関わっていけるよう努力したいと思います。
(あおぞら薬局)