HPHはHealth Promoting Hospitals & Health Servicesの略で、ヘルスプロモーションを実践するためにWHO（世界保健機関）が開始した国際的なネットワークです。患者さんの健康だけでなく、働くスタッフや地域住民の方々に対しても健康水準の向上を目指し、様々な取り組みを行っています。

大阪ファルマプランは、2015年にあおぞら薬局が、2017年にはすべての薬局・事業所が国際HPHネットワークに加盟しました。地域住民の方が対象の学習会や禁煙への取り組みなど様々な活動を行い、J-HPHカンファレンスや国際HPHカンファレンスで発表しています。

今年の国際HPHカンファレンスは10月12日にパリからオンライン開催でした。オンラインなので、移動時間はありませんが現地では夕方終了の日程が日本では深夜まで及ぶため全日程での参加は難しかったですが、学ぶことは多かったです。大阪ファルマプランからは保険薬局での薬剤師と管理栄養士の協働のヘルスプロモーションを発表しました。2017年にあおぞら薬局に管理栄養士を配属し無料で栄養相談を行い、薬剤師と情報共有しながら指導し、店頭販売の栄養補助食品の選定も行っています。

11月13日に開催されたJ-HPHカンファレンスでも、あおぞら薬局での取り組みのポスター発表を行いました。内容は「気になる患者さん」に対して窓口で服薬状況だけでなく生活状況なども聞き取り、薬局職員全体でフォローしていく取り組みと、コロナ禍の中で「西淀川・淀川健康の友の会」と連携して行った高齢者対象の電話での聞き取りの取り組みです。発表したのは事務職員で、学会カンファレンスは初参加です。オンラインでの開催で戸惑うことも多かったですが、ショートグループディスカッションもあり、良い経験になりました。

その他にも西淀病院とも連携して、全薬局・事業所でスワンスワン活動（禁煙活動）なども取り組んでいます。

http://nishiyodo.org/hph/index.html

あおぞら薬局