研修・学会
2010/08/18
薬害イレッサ西日本訴訟を傍聴して
7月30日、大阪地方裁判所で薬害イレッサ西日本訴訟の結審が行われました。原告の訴えを含む原告団の最終弁論があり、その後、被告(国・アストラゼネカ社)の最終弁論がありました。傍聴券がなくなり、別室でモニターを見るなど多くの方がこの裁判の行方を見守りました。
裁判終了後は報告集会がありました。原告の方々からの報告を伺いました。国や企業の抗がん剤による副作用死を軽視している姿勢が悔しいと話されていました。中には、怒りのあまり被告側の弁論を聞く事が出来ず、終わるまでじっと裁判所の外で待たずにはいられなかったという方もおられました。繰り返されてなお、改善できない薬害の下地を目の当たりにしたように思いました。この集会には、東日本訴訟の原告の方や、アスベスト・公害訴訟などの代表の方々など数多く出席されていました。全国から来られた支援者の方の熱意に頭が下がります。
その後、アストラゼネカ社の入っている梅田スカイタワービルを中心とした包囲パレードを行いました。
私たちにとって薬害とは、身近で常に意識すべき問題だと思います。一方で、一般にあまり知られていない言葉ではないかとも思います。
判決は、来年2月です。それまでにこの問題を知らせるようなことができたらなと思います。
あおぞら薬局