研修・学会
2010/03/31
第28回日本社会薬学会に参加して
第28回 日本社会薬学会に参加して
あおぞら薬局
僕は今在宅薬剤訪問を担当しています。在宅訪問で1番印象に残っているのは、ご自宅で最後まで看取られた患者様のことです。その患者様はアルツハイマー型認知症のため寝たきりで、しかも末期の肺がんを患っておられ、ずっと咳き込んでおられました。この時の僕は麻薬に対する知識が薄く、主治医に任せとけば大丈夫だろう…などと知識が薄い分逃げ越になっていました。結局その患者様は夏に自宅で麻薬を使うことなく亡くなられました。このような苦い経験をさせてもらったからには何か今後に貢献しなくてはと思い今回の社会薬学会のテーマである「緩和ケア」について学んできました。学会参加の感想ですが、まだまだうちのような在宅緩和ケアに取り組んでいる保険薬局の発表は無く、ほとんどが大学、もしくは病院薬局の発表でした。中でも一番印象に残ったのは東京女子医大付属病院の緩和ケアチームのお話でした。このチームの活動に刺激され、現在は逃ずに立ち向かうようになれました。