静脈血栓塞栓症(じょうみゃくけっせんそくせんしょう)
血のめぐりが悪くなったり、手術などで血管の壁に傷や炎症が起きたり、血が固まりやすくなったりすると、それが原因となって静脈血栓塞栓症が起こるといわれています。
 ①下肢の静脈に血の固まり(血栓)ができて血流を滞らせてしまう「深部静脈血栓症」。
 ②血栓が血流に乗って肺の血管をつまらせてしまう「肺血栓塞栓症」。
 この①と②をあわせて静脈血栓塞栓症と呼びます。①の主な症状は下肢の腫れや痛み、発赤、表面の血管が膨れ上がるなど。②のおもな症状は、呼吸が苦しい、冷や汗が出る、動悸がする、胸が痛い、失神する、など。①は症状が出ないまま進行することも多く、②は呼吸ができなくなり命に危険な病気です。
 入院患者さんで統計を取ると、血栓予防を受けていない方で、静脈血栓塞栓症の発生率が高いのは、意外にも股関節など下肢の手術を受けた方だということがわかりました。
 静脈血栓塞栓症の予防のためには血を固まりにくくする薬を使ったり、運動や器具を用いた方法が取られますが、血を固まりにくくする薬では出血のリスクが高くなりますので怪我に注意し、併用薬についても医師、薬剤師に相談が必要です。
 それぞれの予防法には長所・短所がありますので医師のアドバイスに従い、行っていくことが大切です。
Date : 2012年8月 1日 23:41 |Category :薬剤師一口メモ |ページのトップへ

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